感染拡大防止策として感染者増加数や死亡者数、入院者数などの推移を総合的に判断して危険な地域を色で識別するシステムを導入したケベック州。
レストランや娯楽施設、ジムなどのスポーツ施設も閉鎖され行動も規制されています。
州内の大都市は全部最高のレッド・ゾーン (危険地帯)になっています。
それでも連日1,000人前後の感染者数を記録しているケベック州です。
そんな中、医療従事者が危険信号を出しています。
不足するベッド数
大きな問題はベッド数の確保。
ケベック州では長期介護施設などで生活をしていた老人の感染が多く、施設に戻れるのは症状がなくなり陰性のテストが出て14日後からです。
ICUでの治療が不要になり新型コロナウィルス患者用の一般病棟に移っても14日間は拘束されます。
病院に運ばれてくる患者は重症患者です。
運ばれて来た患者が無事に退院が出来るまで入院出来るほどのベッド数がどこにも無いため、完治前の患者が近辺の病院にたらいまわしにされる地域もあるそうです。
悲しいのは長期介護施設で感染し病院へ入院、治療を受けた患者の受け入れを拒む施設もあるそうです。
憔悴する医療従事者
ギリギリの人員で運営されている病院。
医者も看護師も補佐も緊急隊員も憔悴し切っている。
組合代表の言葉です。
どれだけ注意をして治療をしても感染してしまう医者や看護師。
誰が症状が出ていない感染者かも分からず対応を強いられる緊急隊員。
人員不足でロクな休暇も取れてない医者も看護師も心身共にギリギリだと訴えています。
看護師組合は2日間の残業放棄まで訴えています。
医療崩壊⁈
ベッド数の確保に苦労する地域が増え、医療従事者が憔悴し続け、感染者数だけでなく入院者数も抑えられなかったら。。。
州全体の医療崩壊が発生する様な状況では無いと思います。
大きな都市よりも小さな村や町が多いケベック州。
地方での医療崩壊が間近なのでは無いか。
そんな危険信号が出始めています。
徹底しないといけないですね。
長期対戦になっている新型コロナウィルスとの戦い。
人も政府も医療従業者も心身共に憔悴状態。
現状の再認識と将来への目標・計画をしっかりと共有しないとですよね。
今年はクリスマスも来年の新年もこのままだとロックダウン中に過ごすこともあり得そうです。
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