えっ⁉️ 移民の数を減らす方針じゃ無かったですか？

先ずは、2020年5月28日現在のケベック州新型コロナウィルスの感染状況をパシャり。

オーダリーとは

日本では聞き慣れない単語かも知れません。

看護師や介護士の様な資格を取る必要がないって意味でトレーニングが不要と一般的には言われています。

移民の数を減らすとした方針が仇に

現政権がケベック州の政権に立って最初に強行した方針の一つがこの移民削減方針でした。

これは人手不足で困っている農産業からも酷い反対を受けていましたが強行する形で法案を通しました。

今になってはそれが仇になって来たようです。

新型コロナウィルスのパンデミック以前から人手不足で困っていた長期介護施設。

大問題が公になってしまった今、働く人を集めるのが困難でカナダ連邦の軍医・軍人の助っ人を依頼しボランティアをかき集めて凌いでいる現状。

これを打破するために、新しい移民希望者を550人募るそうです。

このプログラムの参加者は永住権を優先的に取得出来る様にするそうです。

州民や亡命希望者からも募集

ケベック州のルゴー首相は水曜日今年の秋までに長期介護施設での従業員数を1万人増やすと発表しました。

亡命希望者は亡命が認められ正式に移民が出来るまでの間、一時労働許可でカナダ国内で仕事をすることが許されています。

ルゴー首相は、この亡命希望者への移民援助を全面的に反対して来た政治家の1人です。

このパンデミックの最中、現職の介護士やオーダリーが感染の恐怖から欠勤数が莫大に増え、元から人手不足だった施設が機能しなくなり人災にまで発展しました。

そこに入って助けたのが亡命希望者たち。

頑なにこの勇敢んな人たちを無視しようとして来たルゴー首相も、野党支持の集会や請願書を目にとうとう折れました。

ケベック州が独自で決めることの出来る移民枠での移民申請を可能にすると発表。

さいごに

これからベイビーブーマーがどんどんと歳を取り長期介護施設の需要は高まるばかりです。

人材も重要ですが施設そのものも早くテコ入れしないと追いつきませんよ。

5月ですでに気温30℃を記録したケベック州。

温暖化も容赦無くさらに拍車をかけて来ている感じです。

火消しに気を取られてないで先を見据えた政策どんどんと議論して欲しいです。