新型コロナウィルスでの悲劇は身の回りにたくさん起きています。
今日はケベック州とその隣の州ニューブランズウィック州の間にある小さな街で起きた悲劇の話です。
州境の町で起きた悲劇
ご存知の通りカナダの冬や寒く雪も多く地面も凍っています。
そのせいで冬の間はBurial(埋葬)が出来ません。
亡くなった方を悔やむ葬式はしても埋葬は気温が上がり雪も解けた後に行われます。
ギタードさん家族も亡くなったお父さんの埋葬を2ヶ月間待っていました。
そして埋葬儀式の当日悲劇は起きたんです。
ギタードさん家族は埋葬儀式に参加することが出来なかったんです。
何が起こった
ギタードさん家族が住んでいるのは川で隔たれたケベック州とニューブランズウィック州の州境の町。
ギタードさんはケベック州側に住んでいます。
亡くなったお父さんは川の向こう岸のニューブランズウィック州で生まれ、埋葬も生まれた町で行われることになっていました。
亡くなったお父さんの遺体は2ヶ月前に委託してた葬儀会社に預けていた状態。
そこで予期せぬ新型コロナウィルスのパンデミックが発生。
新型コロナウィルスの感染予防として州の州境は閉ざされ、両州を繋いでいた唯一の橋の横行も「必要な移動」以外が禁止になったんです。
委託した埋葬会社もギタードさんも家族の埋葬が必要な移動と考慮されないとは一寸も考えなかったそうです。
埋葬当日、悲しいことにギタードさん家族は橋を渡ることが許されず埋葬儀式に参加することが出来なかったんです。
さいごに
400人近くの人たちが集まって橋の横行再開を訴えデモンストレーションをしました。
ギタードさんもこのデモンストレーションに参加されたそうです。
本当にこのニュースを読んだ時にアテシと同じ様にもう少し情を持った判断が出来たんではないか思った人たちがいたんだと思います。
そう思う反面、ニューブランズウィック州もケベック州の感染状況を見たら州民の安全として徹底した防止策を出すのも当たり前だと頭では理解出来るのですが…
実際に日に平均で509台の車が橋を渡ってニューブランズウィック州に入ってくるそうですが、平均して18台が入州を許されず引き帰ってもらっているそうです。
許可されている「必要な移動」は主に医療関連だけだそうです。
日本では考えられないですよね…
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