英語と仏語が公用語のカナダの現実

2020 2/28
英語と仏語が公用語のカナダの現実

ボンジュール☆

「カナダの公用語は英語と仏語」って聞くとカナダの人たちの殆どが英語と仏語を両方話せるって想像しませんか?

アテシもカナダで住む前まではそう勝手に想像していました。

目次

公用語の定義

公用語って一体なんでしょうか。

ウィキペディアではこう説明しています。

公用語

公用語(こうようご)とは、など、ある集団・共同体内の公の場において用いることを公式に規定した言語を指す。その集団が有する公的機関には義務が課され、公的情報を発信する際等には公用語を用いなければならない。「公共言語」というように間違えないよう注意。

これを読んでピンと来たんです。

「国」としての公用語と「州」としての公用語が必ずしも同じであるとは限らないんだ。

カナダ各州の公用語

カナダ連邦の公用語は「英語と仏語」です。

じゃあ、各州での公用語はどうなっているんでしょうか。

公用語 備考
British Columbia 英語
Saskatchewan 英語 仏語のサービスも一部あり
Alberta 英語 仏語のサービスも一部あり
Manitoba 英語/仏語
Ontario 英語 仏語のサービスも一部あり
Quebec 仏語 英語のサービスも一部あり
New Brunswick 英語/仏語
Nova Scotia 英語 仏語のサービスも一部あり
Prince Edward Island 英語 仏語のサービスも一部あり
Newfoundland and Labrador 英語

英語と仏語を公用語としている州はマニトバ州とニューブランズウィック州の2州だけ。

実例1

アルバータ州で交通違反をした仏語を母国語として話す人がもらった交通違反切符が英語だったの不服として州を相手に訴訟を起こします。

10年を超える法廷の争いの末、カナダ最高裁が2005年11月に判決を下しました。

判決

歴史的観点からアルバータ州は英語だけで法律を可決しても良い

今日のカナダ連邦が成り立って来た歴史を解いく必要がありますが、簡単に言うとマニトバ州と当時はノースウェストテリトリーだったアルバータ州やサスカチュワン州そしてオンタリオ州の一部で、州としてカナダ連邦に属しバイリンガルの保護/権利を書面化したのはマニトバ州だけだったことを理由に最高裁は判決を下しました。

実例2

ケベック州は1696年までバイリンガルの州で政治、政府、法廷など殆どの公共機関で英語と仏語が両方使われていました。

1968〜1973年に渡り仏語保護についての政府が調査を正式に始め1974年には仏語のみを公共語とする法案が準備されBill 101が1977年に可決されました。

この法律も法廷でいくつもの紛争をしますが1998年にカナダ最高裁が不法と判決を下しますが、ケベック州議会は「カナダ国憲章 セクション33 (Notwithstanding Clause)」を利用して判決を無視することを決めます。

国際連合人権委員会も1993年に屋外のサインも仏語に強制する法律は不法だと意見を出しています。

さいごに

実際に住んでみないと見えない部分です。

アテシが住んでいるケベック州での言語紛争は感情論が多いと個人的に思っています。

だって、ある程度の政府機関のサービスは英語でもコミュニケーション出来ます。言語警察だとかもいてくだらないと思う側面もあるのは事実ですが。

英語を母国語とする人口が主のカナダ国内で自分たちの言語や文化を守ろうとした時切羽詰まった環境で出来た法律と雰囲気。

同じカナダ人でも同じ言葉でコミュニケーションが出来ないって現状。

どっちが正しいんじゃ無くてどっちも正しいから歩み寄ろうって感情に変わって欲しいといつも思っています。

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この記事を書いた人

♂x♂結婚。カナダ国籍取得。筋トレ、音楽・映画、料理など好むアラフィフ。

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