今日読んだニュース見てちょっと感動したのでご紹介させて下さい。
このお話は、モントリオールで2005年に設立された『Lightspeed Commerce Inc.』という会社についてです。
設立者
Lightspeedを設立したのは、Dax daSilvaって方。
実はこの方もLGBTQ+の当事者で、この会社はモントリオールのゲイビレッジで始まった会社なんだそうです。
そのせいもあって、会社の方針にはLGBTQ+に寄り添ったものが多く、これからもそのベースは変わらないと現CEOも公表しています。
事業内容
POS (Point of Sales:販売事典管理器具)やe-Commerceのソフトを提供。
現在では世界各国に事務所を設け、顧客ベースはホスピタリティー業界へも進出している。
2022年には総売上が5.48億万米ドル、総資産36.2億米ドル、3,000人近くの従業員を雇用していると発表されている。
反LGBTQ+の波
2023年夏に入って、アメリカ各地で広がり出した『反LGBTQ+法案』。
既に18州以上の州議会が反LGBTQ+法案を可決し、さらに300数件を超える反LGBTQ+法案が提出されていると報道されています。
カナダでも、ニューブランズウィック州やアルバータ州では、トランズや産まれた性器と違った性自認をする16未満の生徒の名前変更は親の承認がない限りは認めない法律が可決されています。
こう言った法律で、多くのLGBTQ+の人口が危機感、恐怖感を感じています。
LGBTQ+従業員を守る
Lightspeed社は、従業員の10%がLGBTQ+だと把握しているそうです。
創業者がLGBTQ+当事者としてオープンで昨年までCEOを務められていたせいもあってか、この嵐のように始まった反LGBTQ+法案でストレスを感じている従業員を守るべきだと会社の転勤方針の改善を始めたのです。
今までは、業務内容のために別の事務所へ勤務することになった従業員への手当てについて決められていた転勤方針に、生活に危険を感じている従業員も含める方針へと改善。
既に、数名の従業員はこの方針を活用して別の地域へ移転し勤務し始めたそうです。
この会社の移転方針で凄いと思ったのは、『移転費用だけでなく、必要な就業ビザ所得の援助』もするところ。
カナダにはモントリオールとトロントに支店を持ち、アメリカに2社、ヨーロッパには5社も支店を持っているなら移転先のチョイスは結構ありそう。
更に拍手をしたいのは、この会社ではLGBTQ+従業員のプライバシーを守るために誰がこの方針を利用したかを公開しないところ。
メディアにも断定した数字や名前、移転先などの詳細は公開しないと言っています。
理想の会社
ダラダラと書きましたが、アテシにはこんな会社は理想だなぁ〜と思ってしまいます。
もちろん、LGBTQ+として観点からでしか見ていないので全体像を見ての判断とは言いかねませんが。
でも、小さなところへの配慮は凄いと思います。
ブルースカイでも呟きましたが、『アウティング=プライバシーの侵害』です。
日本でももっと浸透してくれる事を願います。
日本でもLGBTQ+支援しますって会社増えて来ていますよね。
実際にどういった支援をされているのかって疑問な会社も多いと思います。
全部の会社がLightspeedのような会社方針を作れるとは思いませんが、その会社ならではって支援を個人的には期待しちゃっています。
コメント
コメント一覧 (2件)
今年東京のレインボープライドに初めて行きましたが外資系の協賛企業が多かった印象ですね。パートナーシップ条例を作った自治体が多くなったと言ってもLGBTQが日常で可視化されずらい社会では限界があるなと思ってます。
地方の中小企業であるうちの本社も全く追いついていない感じですね~
こんにちは、Giroさん❣️
金曜日まで漕ぎつけましたね〜
今週もお疲れ様でした🙏
やっぱりどうしても外資系の企業が引率していく感じなんですね。
ビジビリティーは本当に大切だと思います。
日本のメディアにはもっと気を遣って欲しいと思いますね。
今のままじゃ理解どころか誤解ばかり増えてしまう。
ウチの会社もこう言った方面に関してはまだまだですね。