今日はケベック州での同性婚についてサラッと描いてみようかと思います。
よければお付き合いください。
ケベック州はカナダでは3番目
2004年3月19日にケベック州がカナダで3番目に同性婚を合法化しました。
2004年11月にカナダでは最初に同性婚の法整備をしています。
これによって婚姻法も『夫』『妻』の表記を『配偶者』と中立的なジェンダー表記で統一しました。
シビルユニオンも結婚へ変えることが許されました。
2005年7月20日にカナダ全国で同性婚が認められました。
同性婚の統計
2004年にケベック州で結婚したカップルは総数21,279組。
ゲイカップルの同性婚は148カップル。
レズビアンカップルの同性婚は97カップルで総数245組。
全体の1.15%が同性婚でした。
2019年の統計では3.07%まで伸びています。
興味のある方はこちらで詳しい統計が確認出来ます。
「Mariages et unions civiles selon le sexe des conjoints, Québec, 2002-2019」
シビルユニオンとの違い
ケベック州では3つのユニオンが認められています。
- 内縁の関係
- 結婚
- シビルユニオン
ケベック州では結婚とシビルユニオンは基本的に同じ権利や義務がカップルに課されます。
ただ、異なる点がちょっとあるので表にまとめてみます。
タイプ | 年齢 | 他の州で認められる | 離別 |
---|---|---|---|
結婚 | 16歳1 | ◯ | 離婚 |
シビルユニオン | 18歳 | ✖️ | 両者合意の公証 |
離別する際にシビルユニオンの場合は公証人を立てて離別を同意したことを書面化するだけでイイのですが結婚は離婚手続きをしないといけないので大きな違いですね。
シビルユニオンのカップルに子供がいる場合は養育費だったりの合意を別にしないといけないので法廷で許可をもらう事になります。
州裁判所のウェブサイトでも離別の際は感情的になっている上、法律も複雑なので専門家(弁護士)に相談することを薦めています。
さいごに
カナダ、ケベック州ではジェンダーに関係なく結婚も出来ますし、結婚という選択肢を取らずとも内縁の関係も認められます。
ただ、結婚やシビルユニオンとは違いお互いに対する責任や義務は発生しません。
異性間でももちろんシビルユニオンを選択するカップルもいます。
2019年では207組が結婚ではなくシビルユニオンを選択しています。
その内16.4%が同性カップルです。
こういった選択肢が平等に与えられていることは当たり前ながら中々日本では見られない現実だなと思います。
- 法廷の許可が必要 ↩︎
コメント