アテシはモントリオールのダウンタウンとゲイビレッジに数十年住んでいました。
ウチらのファミリードクターや歯医者はゲイビレッジで営業されていて、田舎に越して来てた今も変えず遠くから通っています。
そんな訳で月に一度は処方箋を受け取りに行ったりとかファミリドクターの検診だとか、歯の治療、掃除などでゲイビレッジに行く用事が出来ます。
ついこないだもゲイビレッジに行って来ました。
そこで廃れていく街並みを見ながらふと昔のことを想い出し哀愁に更けってしまいました。
出会いはバーやクラブで
アテシが若かった頃はスマホが未だなかった時代です。
パソコンも家庭には無かった時代まで古い話です。
冗談抜きでバーだとかクラブに金曜日から日曜日まで毎週末通っていました。
当時は若さを武器に1、バーに行けばタダでお酒を飲めました。
立っていたら誰かがお酒を送ってくるんです。
辺りを見回すと大抵送った男性が手を上げるかグラスを上げます。
気に入ったら側に寄っていって話を始める。
気に入らなかったら会釈だけしてそのまま立っている。
そんなリチュアル。
クラブでは大抵踊りながら近づいてくる感じですかね。
アテシは追う側では無かったので踊っていると誰かが寄って来て耳元に話しかけられたり、独りで踊っていると突然後ろからくっついて来て一緒に踊り出したりw
ダンスフロアから降りてお酒を頼もうとするとバーテンから
あそこの人から
なーんて映画のワンシーンみたいなこともありました。
当時のカップルの人たちにどこで知り合ったかを聞いたら
大抵答えはバーとかクラブでした。
アテシもクラブで知り合って付き合った男性は2名程度います。
内1名は7年付き合っていました。
もう一人は3年だったかなぁ。。。ウル覚え、汗
パソコン時代初期
パソコンが家庭に入り出してから段々と出会い方が変わりましたね。
アテシが最初に使っていたのはIRC (Internet Relay Chat)2でした。
当時は確か「MIRC」って言うのを使っていました。
コマンドを使って色んなルーム(部屋)に入ってそこにいる人たちと会話をしながら気に入った人と個別で話したり写真を送ったり。
電話回線を使った接続だったから超遅かった。
古い映画で出てくる「ピー、ガジャジァガジャ」って音を鳴らして接続してましたねw。
近所に住んでいる人とはリアルしたり3w。
懐かしいなぁ〜
パソコン時代後期
パソコンやインターネット回線が改善されるにつれてウェブベースのプラットフォームが段々と出て来ました。
その中でもアテシがよく使っていたのが3つ。
- gay411.com
- manhunt.net
- Gay.com
最後の「Gay.com」は、なんかドメインを売って他のに変わったみたい。。。
これらのサイトではプロフィールを作成して色んな人と話をして好きな相手を選ぶのがパターンでしたね。
どれだけイイ写真を載せてどうやって自分を宣伝するかで、どんなリアルにこぎつけるかが決まるのは今も昔も同じですえ😉
どうやって自分を売るかは、リアルだけが目標なのか、友だち探しなのか、恋人探しなのかで様々でした。
一人の人が用途に分けて数個のプロフィールを持っているなんてザラでした。
まぁ〜みんなキレイ事並べていても最終的には簡単なリアル相手だとかセフレを探していたのが事実です。
この頃はまだバーやクラブで恋人に出会うのが当たり前で、こういったプラットフォームで出会うのはセフレみたいな暗黙のルールが出来ていた様に想います。
自分を売ることが苦手だったアテシのために、親友がアテシのプロフィールを使って色んな人と話をして、リアルにこぎつけたら電話をかけてきて
何時にXXXへ行ったらリアル出来る❗️
みたいにお金こそ取らないけどアテシのピンプ4状態になっていた時期もありました。立場を変えてアテシが彼のピンプになっていた事ももちろんありますw。
そして行って来て相手がどうだったとか言う話を酒のつまみにしていましたね。
アテシはこのプラットフォームを通してセフレは数人出来たけど彼氏は一人も出来ませんでしたw。←当たりメーだってねッ
そう言えばあのセフレの彼たちどうしてるのかなぁ。。。夫くんはスルーで願います。
健全な出会い系を目指したウェブサイト
前記のプラットフォームが段々とヤルだけのサイトとして巷で知られる様になってから、もっと健全な出会いを求めている人たち向けに出来たウェブサイト。
これが1番有名だったんじゃないかな。。。
当時はノンケしか入会出来ないのが違反だのなんだので訴訟になって結局ゲイバージョンを作った経緯があります。
実はアテシと夫くんはこのウェブサイトを通して知り合いました。
まぁ〜、結局はこれもヤルだけを目的にした人が沢山いて結局は大した変わりがないようにも思います。
スマホとアプリ
まぁ〜、正直アテシはこのアプリはGrindrが初期の頃ちょっと使った程度ですかね。
今でもこれが1番有名なのかなぁ。。。
それでも結構リアルしていた感があります。。。汗
本当に便利ですよね。どれだけ近くに相手がいるのか分かるし。
それとかアテシが使ったことがあるのは後もう一つでJackなんとか。
そうそうこれでした。これは余り使いませんでした。
てかモントリオールでは使っている人が余りいなかったと記憶しています。
さいごに
パソコンが家庭に入って来た頃から段々と外で誰かに出会うって行為が少なくなった感じですね。パソコンでちょろっと既に話をして近くのカフェで顔見合わせして気に入ったらお持ち帰り。みたいなリチュアルに変わっていった感じがします。
昔みたいにゲイビレッジに行かないと会えない訳じゃないですもんね。
ゲイプライドの週だけ流行ってもお店は続けられないじゃないですか。
ゲイバーに行って初めてお酒をタダでもらって、ダンスフロアーで口説かれて、とかそんなRite of Passage5は無くなった感じがします。
いつ行ってもゲイでワサワサしていたあのビレッジが今じゃ閉まったお店の看板や人気のないお店の窓しか目に入らない。。。
カフェで時間を潰しながら昔を思い起こして哀愁にふけってしまいました。
- アメリカでは21歳からしかバーとかクラブには入れないので若いといっても21歳は過ぎていました。 ↩︎
- インスタントメッセンジャーのプロトコルの一つに分類される。また、これに基づいて実装されるソフトをIRCクライアントと呼び、しばし略してクライアントもIRCと呼ばれる事がある。 ↩︎
- 実際にリアルしましたよw ↩︎
- ポン引きなどの売春斡旋業者を指す ↩︎
- 通過儀礼(つうかぎれい、rite of passage)とは、出生、成人、結婚、死などの人間が成長していく過程で、次なる段階の期間に新しい意味を付与する儀礼。人生儀礼(じんせいぎれい)ともいう。イニシエーションの訳語としてあてられることが多い。通過儀礼を広義に取り、人生儀礼を下位概念とする分け方もある。 ↩︎
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