ちょっとショッキングなタイトルで始める投稿です。
合法なんですが、もちろん、『事前に安楽死を選択する』といった規定がちゃんとあります。
- 法で定められた保険に加入
- 18歳以上
- ケアや判断などの認知機能や意思決定を行う能力がある
- 回復不可能な医学的に重篤な病を患っているか、永続的な重度の身体障害を患っている
- 本人の許容できる範囲では緩和できない、持続的で耐え難い肉体的または精神的苦痛を患っている
この法律は、アルツハイマーや難病を患う方々が多く希望していたもので、2023年6月に法律としてケベック州では成立されています。
そして、今年10月30日から実際にこのMAIDを申請することが出来るようになります。
重病を患っている人たちでこの決断を喜んでいる人も少ないと思います。
残念なことに、既にこのMAIDに関連した問題が起こっています。
大家と賃借人との間でのいざこざです。
自宅で安楽死を希望する賃借人。
別のところで安楽死をして欲しいとする大家との争いです。
ケベック賃貸委員会と呼ばれる、ケベック州内での賃貸に関するいざこざを解決する委員会で争われたこのケース。
賃借人が勝利で終わったのですが、個人的にはあまりしっくり来ていません。(反感買うかもですが・・・💧)
誰でも長年過ごした場所で死を迎えたいと思うことは理解も出来るし同情もします。
その反面、ケベック州の法律でも死者の出た物件は必ず公表することになっているので、この大家が次にこの部屋を賃貸に出すときは十中八九値下げをして出すことになります。
北米でも今後ベイビーブーマーと呼ばれる世代がどんどんと年老いていきます。
賃貸している年配の人口の割合が増え、その中で安楽死を選ぶ人たちも年々増えてくるでしょう。
大家もそうなると自分たちの損を避けようと、年配の人たちの契約の継続を拒否し始めるのでは無いでしょうか?
昨今のケベック州は賃貸者を保護する法律を捨て、大家が自由に賃貸出来る様な法律を選択して大きな問題にもなっています。
安楽死の場合は公表しないくても良いって法律になったら良いのかな・・・?
今回のケースでは、大家が自分たちの宗教を理由にしたので、この委員会は宗教だけでは今まで住んでいた賃貸者を拒絶する理由にならないとしていました。
メディアのインタビューに大家は、宗教の理由だけでなくて賃貸者の上階に住む実父の近くに住むのが目的だったと応えていました。
続けて、賃貸者の苦悩や苦痛には同情するし、彼女にベストな状況を心から願っている。
そう言った意味でもアパートではなく施設へ移転されプロのケアを受けた方が良いのでは無いかとも言っています。
大きなお世話やって思いますが
こう言うのって、結局『誰の権利が勝るのか』みたいな争いになって個人的にすごく不快に感じてしまいます。
アテシの考え過ぎなのかな・・・
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コメント
コメント一覧 (2件)
安楽死の処置は病院でするものとばかり思ってました。
まさか、住居問題が絡んでくるとは想像もしていなかったです。
結婚するとお互いの「死に方」についても話し合っておく
必要ありますね。
Giroさん、こんにちは〜❣️
今日もコメント有難うございます🫶
ウチらも新婚の頃はやっぱり話しにくいトピックでしたが10年も経ち、家族が一人ふたりと他界するのを見てくると自然とお互いに話をするようになりますよね。
出来ればアテシも安楽死を選択したいと思います。