今まで沢山の映画を観て来ましたがアテシの好みは本当に偏っていてゲイを主題にした映画だったりゲイキャラクターがある映画ばかりを好んで観ています。
そんなアテシが選び抜いた5本の映画をオススメしたいと思います。
古い映画が多過ぎたかなぁ。。。^^;
どんな映画なのかアテシのプチ感想と一緒にご紹介したいと思います。
第5位 Beautiful Thing (とても素敵なこと-初恋のフェリテール)
1996年制作。イギリスからの作品。
1997年第6回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映されたそうです。
ロンドンの南東に位置するテムズミードを舞台に広げられるティーンネイジャー2人の物語。テムズミードは労働者階級が沢山住むラフだけど人情ある地域。そんな環境で自分がゲイであることを隠しながらクラスメートで近所に住むスティーに片思いするジャイミー。
相反してスティーは、麻薬を売り金を稼ぐチンピラの兄に加え暴力的で虐待的な父親の元で怯えながら生活を強いられていた。
ある日父親に暴行を受けジェイミーの家に身を隠すことになったスティー。そしてベッドをシェアすることになった2人。
こうして2人の運命の歯車が動き出した。
特にMama Cassが歌う「Dream a little dream of me」をバックグラウンドに主人公の2人が踊る最後のシーンはいつ観ても胸がジーンと来ます。今でもこの曲を聴くたびにあのシーンが目の前に映り出されます。
第4位 Love, Simon (Love、サイモン17歳の告白)
2018年制作。アメリカからの作品。
ちょっと驚いたんですが日本では上映されずにBlue Rayにて販売されているそうです。
場面はジョージャ州アトランタ。
高校生のサイモンは自分がゲイである事を隠しながらも暖かい家族、親友に囲まれて不憫ない生活を送っていた。
ある日、ブルーと偽名を使った誰かが同じ様にゲイで同じ学校に通っている事を知る。ブルーとメールを交換しながら距離を縮めていくサイモン。サイモンがゲイだという事実を見破ったマーティンはこのメールの内容が学校内に流失するとサイモンを脅迫する。マーティンはその秘密を厳守する引き換えにサイモンの親友アビーと近づける様迫る。ブルーの正体を知りたいサイモン。脅しに逆らい自分がゲイだと公表されたらブルーは自分から遠ざかると怯えるサイモン。さあ、どうするサイモン?ブルーの正体は?
最近のゲイ映画では一番気に入った映画です。
ゲイであることが主ではない映画です。
逆に、ゲイである事は言い訳にならない。
それよりももっと大切な事を忘れちゃ駄目だよ。
そーっと悟らされた。そんは感じの映画です。
第3位 Like It Is (ブラックプール・ラブストーリー)
1998年制作。イギリスからの作品。
1998年第7回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭にて上映だそうです。
ロンドンでミュージックプロモーターとして活躍するマットと、無職でベアーナックルズファイターとしてブラックプールでギリギリの生活をするグレッグ。
全く住む世界の違うこの2人のラブストーリー。
何故この映画が「Love, Simon」より上位なのかって疑う人が多いと思います。
その最大の理由は、クレッグのキャラクターが今までのゲイキャラクターと全く違うところ。
誰が「ゲイ」って見てわかる?
そんな愚問の答えとでも言うか、何故ゲイの象徴としてレインボーが使われるようになったかその原点をもう一度思い出させるそんな映画だからです。ストーリーにちょっと無理があるなとも思いますがw。
第2位 Torch Song Trilogy (トーチソング・トリロジー)
1988年制作。アメリカからの作品。
1981年にブロードウェイにて上映。トニー賞にて虚曲賞と男優賞を受賞。
1971年。舞台はニューヨークとブルックリン。
ニューヨークのバーでドラッククィーンとしてショーを演出・主演するアーノルド。
バイセクシャルのエッドに恋をするがエッドは女性を選び彼を捨てる。
1973年。アーノルドを純粋で素朴な青年アランが惚れ込んでしまう。幸せな生活が再度アーノルドに訪れるはずだった。ある日アランが巷のチンピラに殺されてしまう。ゲイバッシング。
1980年。アランと一緒に里親になるはずだった養子のデイビッドとの生活。そこに結婚したが離婚したエッドが転がり込み3人での生活を強いられるアーノルド。そこに現れるアーノルの母親。
アーノルドとエッドの関係を理解出来ない母親。どう説明する?親子の縁を切る?
アテシが一番最初に見たゲイ映画。やっぱり当時の印象が今でも忘れられません。
特に母親との喧嘩のシーンでアーノルドが母親にこう言います。
「LoveとRespect。
自分が人から望むものはこの2つだけ。
その二つを共有出来ない人は自分の人生には要らない。」
当時親の脛をかじっていたアテシは、いつになったらこう堂々と対等に親と話が出来るんだろうなんて思た記憶があります。あっ、それと若い時のMatthew Broderick(マシュー・ブローデリック)が若いアレン役で出演していますよぉー。
第1位 It’s My Party (ラストパーティー)
1996年制作。アメリカからの作品。
ゲイで建築家のニックは進行性の多巣性白質脳症(PML)と診断される。それは数ヶ月で精神的な失調状態に陥り自分自身が誰かも忘れていく難病。
そんな姿で死にたくないとニックは2日間のラストパーティーを主催する。そのパーティーの最後はSeconalを使った自殺。
「これは葬式じゃない。パーティーだ」
そういって自分のラストパーティーで最後の挨拶をするニック。そして彼の旅立ちを見守る家族と友人を描いた映画。
まず最初にこの話は実話です。そして撮影も映画のシーンの順番でほとんどが撮影されたそうです。アテシが最初に見た時は嗚咽でしたね。母親のアメリアが泣く場面。今書きながら思い出して涙しているくらいのインパクトです。俳優さんもご存知の方だった様でみんな感情移入しまくりだったそうです。日本語版は中々見つからないですね。。。残念。
さいごに
おっさんゲイが勧める映画なので古いのが多いと思います。悪しからず…
この他にも沢山好きなゲイ映画はあるんですが、大5選として選んだものが「Love, Simon」を省いて観てから随分と時が経った今でも忘れらねない映画になりました。
日本語版が出ているのがあるか疑問ですが、英語の勉強がてらに観てみるのも良いかと思います。
長くなりましたが最後まで読んでいただき有難うございました。
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