保守派優勢となったアメリカ最高裁の最高裁。
2022年6月、この最高裁は1973年に独自が下した中絶の権利についての判決を覆し、大騒ぎになりました。
その時すでに保守派の最高裁判官として有名なClarence Thomas(クラレンス・トーマス)判事は、同性婚を合憲とした判決を再度検討するべきだと記録に残したくらいです。
LGBTQ+の草の根団体だけでなく、党派の線を超えて多くの政治家が危険信号を感じ、同性婚を守る法案の成立に急ぎ始めました。
先月、アメリカ上院議会は61-36で『Respect for Marriage Act』を可決。
そして今日、下院議会も258-169で可決しました。
バイデン大統領もサインをすると表明しています。
この法律は一体何なのか、簡単に説明するとこんな感じです。
- 連邦政府は、同性婚が合法とされる州・国の婚姻を同様に合法と認める法律
- 異人種間での婚姻を連邦として合法と認める法律
少し踏み込んで説明するとこんな感じです。
- ある州が同性婚を違法としても問題ありません。
- ただし、同性婚を合法とする州の婚姻も合法の婚姻として取り扱わないといけません。
【例えば】
アラバマ州では同性婚が禁止されているとします。ニューヨーク州では合法だとします。
ニューヨーク州で婚姻した同性カップルが、アラバマ州に移転したとしても、このカップルの婚姻はアラバマ州でも合法的な婚姻として取り扱われないといけません。
※ 異人種間での婚姻について何故ここに加えられているかは別の投稿をする際に説明したいと思います。
2015年に同性婚が合法化されて7年が過ぎました。
その間、アメリカ国内でも同性婚に反対する人口が大幅に減ったことが今回の法案成立に大きく後押したんだと思います。
ここからは、各州が、各々の法律を見直して各州議会で争うことになります。
同性婚や州法律で禁止するかしないか。
異人種間の婚姻を禁止する州は無いと思いますが、1973年時点で、異人種間の婚姻を禁止していた法律を削除していなければ削除しないと異人種間の婚姻が不法になる可能性もあります。
何れにせよ、同性婚が完全に不法とならないのでちょっと安心ですね。
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コメント
コメント一覧 (4件)
これで少し安泰ですね。
それにしてもトーマスさん、自分が黒人で白人の奥さんがいるのにこういうこと言うって本当にこの人最高裁判事としての資質があるのか疑わしいです。一体だれが指名したのでしょう???
JPNSFOさん、こんにちは〜❣️
今日もコメント有難うございます🙏
1991年にジョージ・W・ブッシュがノミネートしたんですよ。
この人本当にクセもん。
奥さんなんかもっとクセもん。
要らんわぁ〜こんな判事ってずっと思っておりました。
覚えてます?アニータ・ヒル(弁護士)をセクシャルハラスメントしたしないで騒がれたんですよ。
そんなのが判事やってるんだから・・・😮💨
残念ですよね。。。
メキシコも最初に2~3州が同性婚を認めて、連邦がその結婚を他州でも認めねばならないという法律が連邦政府で成立していたようで、今年全ての州法で同性婚が認められました。そう考えると北の大国よりも先を行っていたのかも。
それに比べて、我が祖国日本
情けないの一言ですが、日本が同性婚を認めるのって結局『外圧』が一番大きな力になるんじゃないかなって前から少し思ってます。
Giroさん、こんにちは❣️
今日もコメント有難うございます🙏
メキシコもカソリック教徒が多いから難しそうだと思ったけどアメリカよりも早く進んでいますよね。
それにしても日本ですよ。。。
アジアで人権ってなると本当に発展途上国ですよ。
おじーさん政治家がいなくならないと変わらないだろうし、今の女性の政治家も変わらないとですよね。
ヨーロッパ諸国や北米の会社は環境問題に対応していない会社とは契約しない仕組みがあるけど、同じような圧力が掛からないと変わらないのかもですね。
本当に残念な国になっている気がして悲しい限りです。