ここ最近続けている、ストーリータイムです。
古いブログに一度アップした内容ですがちょっと手を入れて再度シリーズとしてアップしたいと思います。
『けび子』の由来
1989年に渡米してからずっと『けび子』で生活しています。
アテシの実名が、こっちの人たちには『発音しにくい』だとか『覚えづらい』って言うのがありきたりですが大きな理由でした。
けび子自体の名付けの親は、当時通っていた学校の先生。
それから今までずっと使い馴染んでいる名前です。
アテシの大学卒業証明書にも『けび子・実名・苗字』と記入されております。
アテシの実名を知っているのは、大学時代の友だちと夫くんを含めた家族程度です。
なぜ改名なの
数十年前にも一度考えたことがあったんです。
その時は、実名と通称名を持っている理由が無い。
親には大変失礼なことですが、実名にも愛着が無いって言うのが大きな理由でした。
当時、職場の人たちや友達に相談したのですが、せっかく親からもらった名前だからって事で考え直しました。
役職について、会社の重要書類や、決算書類、各種合意書などをサインすることも多くなりました。
この時に問題になるのが名前。
実名じゃないと効力がなくなってしまう重要な書類。
実名知らない人たちが作成してしまうと実名に直して貰わないといけなくなって時間も無駄にしてしまう事になることが増えたんです。
政府に登録されている書類でも、実名だったりけび子だったりしちゃって、政府からも改名するか実名に統一するかって言われてしまったのです。
元々、改名しようとも思っていたので良い機会だと改名することにしました。
改名の条件
アテシの住んでいるケベック州は夫婦別姓です。
生まれてくる子供はの姓はどちらを取っても構いません。
父親、母親の両方の姓をハイフン『 – 』で繋ぐ人もいます。
子供が後に自分の姓を変えたい場合は比較的に簡単に変えることが出来ます。
改名をするには最低限次の条件を満たしていないといけません。
- カナダ国籍保持者である事
- ケベック州に最低1年間住んでいる事1
- 14歳以上である事
そして、苗字や実名を改名する場合はそれなりの理由が必要になります。
次が、政府が挙げる代表的な理由です。
- 通称名を既に長年使っている
- 実名が海外からの名前で発音が難しい、書き難い
- 名前のせいでバカにされる
- 名前が、関係の無い悪行、事件、人などを連想させ不必要にネガティブなイメージを与える
アテシの場合は、最初の2つと、私生活やプロフェッショナルライフで出逢う不憫さを使って申請をすることにしました。
改名の手順
ケベック州での改名手続きは『Directeur de l’état civil』の管轄になります。
日本だと裁判所ですかね?
それとも区役所の戸籍課みたいなところ?
ケベック州では、先ず最初に予備分析の申請をしないといけません。
書類は至って簡単です。
Directeur de l’état de civilを参照ください。
アテシの場合は、申請して2週間程度で承諾されたとの通知を受けました。
その通知と同封されていたのが改名申請書です。
改名する条件や理由の予備分析を提出し、通過したら改名申請書を受け取れる仕組みです。
申請書と一緒に必要な書類は
- 改名希望の理由
- 通称名を使用していた証拠
- 実名を使用することでの不都合とその証拠
アテシも友だちや知人にお願いしてアテシのことを通称名でしか知らないことを誓った書類にサインをしてもらいました。
仕事関連で弁護士事務所とも密な関わりがあったので助言を貰いながら書類の作成が出来たのはラッキーでした。
この申請書と証拠書類の提出には期限が付いていて、遅れた場合は予備分析からやり直しになります。
最終的な判断までには数ヶ月かかるそうです。
最近は本当に楽になりましたね。
ネット上で結果は確認することが出来ます。
Publication of Notices of Change of Name
後は、結果を待つだけです。
- ケベック州で改名する場合 ↩︎
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