※2019年12月26日投稿した記事をリライトしています。
アテシもアラフォー、アラフィフと歳をとるに連れて、自分の老後への不安が段々と大きくなって来ています。
どういった老後を過ごしたいのか。
今まで漠然としていた自分の老後生活像を現実的な生活環境のイメージを整えるべく少しずつ神経を使う様になりました。
特に田舎に引越して来てからは、自分たちよりも年配の方々とも親しくなる機会が増えました。
そういった人生の先輩とでも言いますか、新しい出会いの中で仕事からリタイアされる前の人生像、そしてその当時の計画、それと比べて今の生活と計画とのギャップなど色んな話をする中で勉強させてもらっています。
今日はその中でもLGBTQ専用の高年齢者介護施設について少し書いてみたいと思います。
きっかけ
今回の投稿はこの記事を読んだことがきっかけです。
この記事では、年配のLGBTQ+人口への配慮が2019年のモントリオールゲイプライドのハイライトの一つになった背景をレポしています。
記事の最後にラジオプログラムのインタビューが有るので、是非聴いてみてください。
インタビューは英語ですが、インタビューを受けている男性はフランス語のアクセントが有ります。
時代の変化
カナダで同性愛者が法律上犯罪者として扱われなくなったのは1969年です。
これは、(2019年時点で)80歳以上のお年寄りが、未だ若かく弾けていた時代になります。
やっと法律上同性愛者が犯罪者として扱われなくなった時代ですが、その時代を一緒に生きた人口全体のLGBTQ+に対する態度までが時代と共に一変した訳じゃありません。
驚く事実
カナダでも特別左派寄りのケベック州でも驚いた事実をちょっと。
ケベック州では高年齢者人口の10%をLGBTQ人口が占めていると言われています。
「Aging Gayfully」は、LGBTQ高年齢者の代表となり、彼ら彼女らが安心して安全に施設で生活できる環境を作る手助けをする事を目的に10年以上前に結成された非営利団体1です。
結成当時当時は、施設でケアーする人たちにアドバイスやフィードバックを提供し改善対策を一緒に考えようと寄り添いましたが門前払いを受けます。
No, it’s not necessary because there’s nobody like that here.
必要ありません。そんな人(LGBTQの老人)はここにはいませんから。
彼らの活動はそこから始まったそうです。
いっそのことLGBTQ人口のための高年齢者介護施設を準備してはどうか。
そう言った動きが活発になり始めたきっかけになったそうです。
ビジビリティー
ここでも重要ですね。
If we remain invisible, we will forever be invisible.
見えないままだと永遠に自分たちの現状を伝えられない。
公に曝け出して、ディスカッションを始める。
ゲイムーブメントや多々あるシビルムーブメントの原点ですよね。
多くの人の認識を変えていくことは膨大な時間を必要とします。
出来るだけエクスポージャーを増やし多くの人にこう言った現実がある事を知って欲しい。
そう言った意味からプライドパレードでもハイライトとして挙げられました。
さいごに
アテシらよりも前の世代に生きゲイリベレーションを戦ったLGBTQ人口が、またもう一度社会のスティグマを壊そうと立ち上がっているこの現実。
年に一度のプライドイベントでも光を当ててどうにかしてこの問題に世代を超えて一緒に対応していかないと。
そんな意気込みすら感じます。
願わくば、ウチらが年取ってこういった介護施設に入る頃にはもうこう言った配慮が不要になっていて欲しい。
高年齢者のケアーをする側も受ける側も十分にジェンダーやセクシャリティーについて理解している世代じゃないかと。。。
そう願います。
いつまでも若いわけじゃないですもんね。
自分で出来ることは何でも出来るからって若い時は息巻いていても年老いてしまえばそれまで。
いずれ誰かの助けが必要になって来ます。
リタイアメントホームの様な高年齢者を対象にした施設は、これからもどんどんと増えていくと思います。
公営か私営かでも費用から介護内容まで色々と差別化されていくと思います。
今からちゃんと勉強しておく必要があるな〜と再認識させられました。
- Foundation Emergenceという団体のプログラムの一つとしてAging Gayfullyは運営されています。 ↩︎
コメント
コメント一覧 (2件)
実は、アテシって何?から入ったケビ子さんのブログ笑
勉強になります。私も早く英文しっかり読めるようになりたいな〜
くいしんぼうようこさん
コメント有難うございます!
「勉強になる」なんて言って貰えて気分アップです。
有難うございます。
言語は本当に慣れるしかないですよね。
どれだけの期間自分の5感を全部使って英語に触れ合っているか。
諦めずに頑張ってください!