唐突ですが、アテシは大学教育はある種の特権だと思っています。
まぁ〜ちょっと長い話なのでよければ付き合ってください😉
ケベック州では学校(教育)のシステムが他のカナダとも日本ともちょっと違っています。
- プリスクール(幼稚園): 4〜5歳から
- エレメンタリー・スクール*(小学校): 6歳から6年間
- セコンダリー・スクール* (中・高学校): 16歳まで
- ジージェップ CEGEP(短大): 17歳から2年間
- ユニバーシティ (大学): 2年間
*義務教育の部分
こうやって絵図で見た方が分かりやすいですね。
カナダの他の州そして日本と同じなのは小学校まで。
日本はその後、中学校3年で高校3年で小学校から中学校までの9年が義務教育になっています。
ケベック州では、エレメンタリーからセコンダリーまでの11年間が義務教育です。
義務教育の中でも将来を考えて、専門職を勉強出来るコースに行ったり、大学に向けたコースを選択することが出来ます。
CEGEPと呼ばれる短大でも、ユニバーシティーに入るための勉強をするか、テクニカルな専門職の学習をするか、選択することになります。
一般的に日本で4年制大学がユニバーシティーですが、ケベック州ではCEGEPを終了した後に2年通うことになります。
個人的にこのシステム素敵だと思っています。
11年間の義務教育さえしっかりとされていたら大学での勉強って正直不要な気がしませんか?
アテシは元々猫も杓子も大学に行く必要は全くないと思っている人です。
会社で多くの人たちを採用面接に参加させて頂く機会が増え、採用判断をする毎にその思いは正直強くなっています。
就職して来て即戦力になる人材なんて殆どいないんですよ。
個人差はあるけど、入社してから早くて半年、長くて数年間って独立した仕事は出来ないもんです。
小・中そして高等学校でしっかりと読解力、洞察力、思考力そして基本的な算数を学んでいる人の方が正直言って伸びるし会社でも重宝される人材になると思っています。
願わくば、それにロジカルシンキング(倫理的思考力)やチームワークの基礎が付いていると素晴らしい。
個人的偏見だと言われるかも知れませんが、チームスポーツを長期で経験している人たちは、いつどこでリーダーに委ね、どこで自己を発揮するか自然と身についている人が多く見られる気もしています。
結局は会社や組織の底辺を押し上げるには、各自の経験値や学歴の高さじゃなくて、受けて来た教育そして経験の質が重要だってつくづく感じています。
もちろんこんなの一般論過ぎて、例外なんて幾らでもあります。
ただ、アテシが言いたいのは、大学や短大へお金を投資するのではなく、初等教育の現場にもっと目を向けて投資をするべきだと言うこと。
大学を無料にするだけのお金を投資する前に、エレメンタリーやセコンダリーの教育現場そして教員チームに投資をして欲しいと思います。
やっぱり大学は、その先にもっと専門的な知識を必要とするIT、弁護士や、医者、そんな職種だけで十分じゃ無いですかね。
お金の無い人でも奨学金制度だなんだって通える様に、アクセスは公平に残されるべきだとは思いますが。
大学自体も商売になってしまって、本当に教育の現場なのって疑うようになってもう数十年。
そんな大学に入るための教育じゃなくて、立派に自立出来る大人になってもらう為の教育に投資してほしい。
てかそれよりも医療ネットワーク、医療従業員増員とかに投資をしなきゃでしょ。
そう思ったりするのでした。
コメント
コメント一覧 (2件)
私も以前はよく採用面接をしていたのですが、階級社会のこの国では、正直大学卒業してま〜すって言って面接を受ける若者より、中学卒業で数年社会人をやってきたワーカーの方が柔軟性があり、地頭がよく感じる事があります。
という事で、数年前に私の一存で如何なる職種においても応募条件は『中卒以上』にしちゃいました。
不満を言ってきたのは人事の担当者と評価イマイチの学卒者だけです(笑)
Giroさん、おはようございます。
今日もコメント頂いて感謝しております🙇♂️
本当に仰る通り。
何を大学で勉強して来たの?って子が多過ぎて。
ウチは高卒以上、実経験者と専門職学校卒業者が最優先。
その他はケースバイケースになっていますね。
初めは文句言うけど結局は今は文句も言えませんよ。
実績上証明しちゃったので😉