アテシが20年以上住んでいるこの国、カナダ。
カナダが英語と仏語の2ヶ国語を公用語としいる事は日本でも多くの人が知っていると思います。
でも、この『公用語』って一体何なのって言う記事を読んで思ったことをちょっと書いてみたいと思います。
公用語のイメージ
『公用語』って、国民誰もが公用語とされている言語を話せるイメージじゃないですか⁉️
必然的に、カナダの場合だと、『英語と仏語が公用語』って聞くと、みんなが両方の言葉を話せるってイメージしますよね。
この『公用語』の持つイメージと、本当の意味とに差があるように思うんです。
公用語の意味
ウィキペディアでは次のように定義されています。
公用語(こうようご)とは、国、州など、ある集団・共同体内の公の場において用いることを公式に規定した言語を指す。その集団が有する公的機関には義務が課され、公的情報を発信する際等には公用語を用いなければならない。「公共言語」や標準語等に間違えないよう注意。
ある国において公用語として複数の言語が定められた場合には、その全ての言語を用いて公的情報を国民へ伝えなければならない。従ってこの場合、国家(あるいは集団)の公的機関は、全ての公用語を併記し通訳して伝えることになる。これによって、指定された複数の言語のうちどれか一つの言語だけを理解する国民(や構成員)に対しても不利益を生じさせないという原則が守られる。
統治している側からの発信は公用語で定められた言語の使用が義務化されるって感じの意味合いですかね。
漢字で書かれている通り、『公の場で用いられる公式な言語』。
どっちかの言葉を話せれば良いんだよね?
カナダの現実
実際にフランス語を話す人口はカナダ全体の22.0%だけだそうです。
公用語のイメージの様に両方を話せる人口はさらに少なく18.0%だと2021年の統計に出ています。
さらに混乱させるのは、カナダの国としては英・仏を公用語としていながら、英・仏を公用語としている州はニューブランズウィック州だけ‼️
ケベック州は仏語だけが公用語。
その他の州は英語だけが公用語。
どうみても、英語を母国語としている人口が圧倒的に多いのがカナダの現状です。
この差はこれからも続いていくと思います。
何が言いたいのか
カナダがバイリンガルの国だっていうのは名神だってニュースを読んで思ったんです。
生まれて死ぬまで仏語を知らなくても良い人口が多くて、仏語を話す人口は、自分たちの言語が失われてしまう危機感すら感じている現状。
この言語間での終わりのない戦いに聞いているだけでも疲れてしまっているアテシ。
やっぱりね、アテシが思うに、公用語にしたならみんなが両方の言葉を話せる様な仕組みを作るべきなんだと思うんですよ。
各々の州でドミナントになる言語があったとしても、誰もがある程度のコミュニケーションを両方の言葉で出来るような仕組みを作らないと本当の意味でのバイリンガル国家とは言えないんだと思います。
ケベック州も、どの州も公用語は英語と仏語の2つにしてしまえばいいんですよ。
ケベック州みたいに、意固地に仏語だけ‼️とかやってっからおかしくなるんよ。
ヨーロッパの国とかではどうなんやろう?
ベルギーとか3ヶ国語が公用語として認められているけど、みんな2ヶ国語は最低でも話せるのかなぁ。。。
それとも3つ全部話せるとか⁉️
最低限、どの言葉でも生活に不便のない様に出来ている気がするけど・・・😰
本当に個人的な意見だけど、ケベック州がバイリンガルの州になったら絶対にもっと発展するんだと思うんだけどなぁ〜って常に思っております。
コメント
コメント一覧 (2件)
インドは物凄い多言語国家なので仕方なく英語を公用語にしたようですね。
スペイン語圏のラテンアメリカの人は国が変わると言語も変わるアジアの状況をあまり理解できていない様で、私と韓国人の友人が日本語で会話しているのを聞いて、最初は日本語と韓国語は一緒だと思っていた様ですよ。
Giroさん、こんにちは〜❣️
今週もコメント有難うございました🫶
ウチの夫くんも、日・中・韓の言語がどれだけ違うかって知らなかった様です。
ヨーロッパの人たちの言語能力には常々感心させられます。
それとも英語が母国語の人たちの努力が欠けているのかしら・・・🤫