アメリカが怖くなってきました。
日本でも報道されていると思いますが、アメリカの最高裁が人工中絶を認めたRoe V Wadeを覆す判決を下しました。
半世紀以上も前に下された判決。
これまでは、先に下された判決は覆さないことを基本にしていたアメリカ最高裁のポリシーをもこれで覆したことに。
最高裁判官も、この基本ポリシーを尊重すると選任される前に議会の前で公言していた右派の裁判官たちは自分達も嘘をついたことに。
この中で右派として知られているClarence Thomas最高裁判官はこう言っています。
in future cases, we should reconsider all of this Court’s substantive due process precedents, includ- ing Griswold, Lawrence, and Obergefell. Because any sub- stantive due process decision is “demonstrably erroneous,” Ramos v. Louisiana, 590 U. S. ___, ___ (2020) (THOMAS, J., concurring in judgment) (slip op., at 7), we have a duty to “correct the error” established in those precedents, Gamble v. United States, 587 U. S. ___, ___ (2019) (THOMAS, J., con- curring) (slip op., at 9).
THOMAS, J., concurring opinion
Thomas最高裁判官は『避妊薬、ソドミー、同性婚』の権利についても最高裁で考え直す必要性があると今回の判決に付け加えています。
数年の間にこう言った権利は、連邦政府の管轄から州へと移されて行くことになるでしょう。
法のカオスが始まった
そう表現している専門家もいます。
今回の最高裁の判決で使われた論理は簡単です。
『憲法には人工中絶について何も書かれていない』
大阪地裁もなんか同じこと言っていましたよね。。。
カナダも何だかバラバラになって来ている感じがしています。
貧困の差が激しく広がり過ぎたのでしょうか。
それともレイジーになったのでしょうか。
何れにせよ、自分が正しくて同意出来ない人たちは敵だって感覚がノーマル化されている感じがして凄く不安です。
アメリカの同性婚も危ないですよね。。。
コメント
コメント一覧 (2件)
このトーマス判事ってひどいですね。彼の言うこれら以前に下さられて現在はOKとなった判決には中絶、同性婚、避妊薬、そして実はInterracial婚も含まれているはずなのに、それは外していますね。
そう~彼は黒人で奥さんは白人ですから、Interracialな結婚はOKということなのでしょう。本当に彼が間違った昔の観点を話し合いたいのなら、ご本人の行っている以前禁止されていて今は許可されているこのInterracial婚もしっかりと彼のステートメントに入れろや!!と思ってしまいました。
それにしてもこの国はいったいどこへ行こうとしているのでしょうね…
JPNSFOさん、こんにちは❣️
今日もコメントありがとうございます🙏
本当に、この判事の理論が理解出来ないです。
2015年6月に彼が反対意見を書いた時の文も本当にムカついたんですよ。
同性婚を合法とする2015-6-26 アメリカ最高裁判決全文(原文)
彼の判決の基本はここなんですよね。。。
仰る通りで、彼の理論通りなら彼の結婚も無効です❗️
アメリカは一体どこに向かっているんだろうって思います。