息抜きに開いた雑誌。
一つの自己エッセイが目に入ってきました。
フランスの男性フィギュアスケート選手(アイスダンス)ギヨーム・シゼロンさんが書いた自己エッセイでした。
ギヨーム・シゼロン選手
フランスの選手。
パートナーはガブリエラ・パパダキス選手。
主な成績
- 世界フィギュアスケート選手権優勝3回
- ヨーロッパフィギュアスケート選手権優勝5回
- グランプリファイナル優勝2回
- 2018年平昌オリンピック銀メダル
キャリアの中で世界記録を数回塗り替えた実力を持つ。
Are you a boy or a girl?
男の子なの女の子なの?
幼児期にアテシもよくからかわれた言葉で、この文を見た瞬間あの頃の感情が蘇って来ました。
彼も同様に、彼自身がなぜ違うのか戸惑い、みんなに受けれてもらえるために少しずつ自分らしさを削って行ったそうです。
ラッキーだった
彼にとってフィギュアスケートが逃げ場だったそうです。
自分にとってフィギュアスケートは単なるスポーツじゃない。
自宅以外で自分らしくいられる唯一の場所が氷上だった。
氷上では振る舞い方とか気にせずに本当の自分を表現出来る場所だったそうです。
家族のサポートにも恵まれ、自分らしくいる事が犯罪にならない国にも生まれた。
彼の話を通して
こんな恵まれた環境でカミングアウト出来たことを「ラッキー」だと言うシゼロン選手。
彼は自分の経験談を話すことで希望を与えたいと言っています。
人と違うことで悩んでいる人たちに、暗い状況も必ず良くなる、そして誰にでも愛されそして尊重される価値があることを知って欲しい。
そして彼はこう括っています。
今日、私がゲイだと言わないことは、そうではないふりをすることに近いと信じている。そしてそれが(ゲイだとカミングアウトすること)ゲイ・コミュニティへ対する私の義務だ。
世界のステージで活躍し、スポーツ選手としてオリンピック選手として、一般の人が持つことの出来ない影響力を持つシゼロン選手。
彼は自分の経験をオープンにし少しでもたくさんの人たちに希望と勇気を与えようとしています。
このエッセイを読んで彼のそんな決意をアテシは感じました。
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