アテシは政治学者でも預言者でもありません。今日のブログは、アテシがこの州で25年近く生活して来て最近感じることを元にした学問的・化学的根拠のない予測です。
去年11月だったかな。
新民主党(NDP)が自由党との連結政権の合意を破棄した時点で、トゥルドー首相の辞任は目に見えていたんですよね。
そして嫌な構造が目に見えて寒気が刺したんですよ。
連邦政治
カナダの連邦政治で、今までは自由党(独自か新民主党との連結政権)か、保守党のどっちかが与党になり、どっちかが最大野党となっていたんです。
その他にも、Bloc Quebecoisだったり、緑の党だったりもあるんですが議席数も少なく大きな影響力にはなっていませんでした。
それが、自由党の支持率が激減した事で、Bloc Quebecoisが最大野党になる確率が大きくなって来ました。
ブロック・ケベコワ(フランス語: Bloc Québécois)は、カナダにおける政党。カナダ連邦議会下院(庶民院)においてケベック地域の権益を代表するとともに、ケベック独立運動を背景として活動している。政治的立場は左翼・社会民主主義。略称はBQ。
ケベック州政治
ケベック州でも、自由党が長い間政権を牛耳っていたのですが、パンデミック前に支持率を失い、ケベック未来連合(CAQ)に政権を取られる事に。
その逆転劇は凄くて、CAQはスーパーマジョリティーを取って、好き勝手な政治が可能になったんですよ。
ここでも色々と書きましたが、CAQが好き勝手な方針を打ち出し反対も無視して突進したきたお陰で、支持率は底辺に落ち込み中。
そこで息を巻き返して来たのが『ケベック党(Parti Quebecois)』。
ケベック党(フランス語: Parti Québécois)は、カナダ・ケベック州の社会民主主義政党。ケベック州の分離独立を目指している。
党首は、分離独立のレファレンダムを行うって息巻いています。
ケベック州の分離独立レファレンダム
このレファレンダム過去に2回、この分離独立レファランダムを行っています。
- 1980年ケベック・レファレンダム
- 反対 59.56% 賛成 40.44%
- 1995年ケベック・レファレンダム
- 反対 50.58% 賛成 49.42%
ご覧の通り、1995年のレファレンダムは相当ギリギリだったんです。
ケベック州の独立に反対する人たちが他の州からもケベック州に集まり反対抗議やデモなどをしていたそうですが・・・
今の政治環境って、『もうイイからケベック独立したら?』って感じ?
ケベック州の独立なんか、どうでもイイって意見が多い気がするんですよ。
2026年がケベック州議会総選挙
今年2025年がカナダ議会総選挙なら、2026年はケベック州議会総選挙のある年。
今年から来年の秋までに、Bloc Quebecoisがどれだけ勢いをつけるか。
そして、今からケベック党の勢いがどこまで追い風を受けるか。
ただ、ケベック党への支持率がケベック未来連合を超えてもう1年以上。
その支持率も過半数に近いものの、独立レファレンダムを支持している州民は35%程度と低いまま。
ケベック党は、若い世代へもっと独立運動への参加を呼びかけて支持を増やすと息巻いています。
アテシのどうでもいい予測
ケベック州総選挙で、ケベック党が勝ち、連邦議会でブロック・ケベコワが最大野党になったと仮定。
2026-2027年の間に、ケベック州の分離独立レファレンダムが行われて、Yes票がギリギリで勝つ。
これをブロック・ケベコワは連邦政府でも通し、独立へ向けて進んでいく。
ケベック州の株や、土地や物件の価値は下がり、英語話者や一部の投資家たちもケベックを去ることに。
さっさと、ウチらも家を売って別の州へ資産を移動させた方がってちょっと焦り始めています。
でも、会社がどうなるかにもよるしな・・・
まぁ〜独立支持は35%から上がってこないので、そこまで悲観的に想像しなくてもイイだろうとも思うんですが、アメリカ政治でも見た追い風ってやっぱり怖い。
今までの理屈や分析結果では通じない雰囲気で動いていく今の政治。
本当に怖いって思いません?
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