先日こんな投稿をしました。
週末にその延長にあるオンラインバンキングについてのニュース記事を読んだのですが、アテシの頭のヤカンは大沸騰しました。
今日はその内容についてちろっと書いてみようと思います。
不均等なバランスの契約
ここでも不当なオンライン行為で$1,500 (約12.5万円)を盗み取られた消費者が銀行から何の助けも貰えずメディアに助けを求めた事から始まりです。
カナダの5大銀行の「BMO」「CIBC」「RBC」「Scotiabank」「TD」が全てエレクトロニックバンキング(電子バンキング)の合意書を最近更新しています。
オタワ大学で契約法を教えるデムシス教授はこの更新された契約書の内容についてこう語っています。
極度に銀行よりの合意書になっていて決して平等な合意書だとは言えない。
この契約書だとこんな馬鹿ばかしい事も成り立つんだそう。
「消費者への通知の方法を従来の方法から事務所の窓を開けて怒鳴る方法に最終木曜日から変更する」
本当に馬鹿げているけど契約書上だったら成り立つんだそう。
各銀行がどんな馬鹿げた合意書を作ったかちろっと覗いてみます。
TD銀行
以前は「カードの紛失を知ってから」の不正は消費者の責任だったのが「カードの紛失を疑いだしてから」と変更。
「疑いだす」ってどう言う意味?どこからを「疑い」って定義するのかは契約書のどこにも書かれていないそうです。
ことを困難にさせるのは調査は銀行が行うそうなんですがその調査内容は方法については教えて貰えないそうなんです。
これじゃ。。。誰が何をどうやって調査したのか消費者は不明のままです。
TD銀行側は次の立場だそうです。
Scotiabank
1番悪い契約書だそうです。
契約書の項目に番号がついていないにも関わらず「13章を参照」と言った文が出てくるそうです。
更に、消費者の責任と義務については小さなフォントで書かれているそうです。
例えば、「パブリックのWi-Fiを使用しない」だとかはとても小さなフォントで書かれているんだとか。
メディアからの批判には答えず下記の声明を返して来たそうです。
RBC銀行
「合意しない場合はオンラインバンキングの使用が不可能になる」と言った一方的な合意書の更新で悪質。
しかもこんな章まであるんだそうです。
これじゃどっかの『や』の付く団体と契約しているのと同じゃないですか!
BMO銀行
契約書自体は分かり易い文面だそうです。
「消費者の管理外での損害は銀行が保証する。」「銀行側の過失はもちろん責任を取る」と言った文面があるそうです。
ただ。。。
これは最初の例えの話で消費者に変更内容を伝えることは重要視されていないので苦情を言えば銀行側は「合意書内容に変更があった」で逃げれるんです。
CIBC銀行
合意書の単語が曖昧過ぎるそうです。
「重大な過失」があった場合は銀行側が責任を持つんだそうですが「重大な過失」は誰が決めるのかは不透明。
しかも損害賠償については規制が引かれていて、銀行の過失で口座の預金が失くなったとしても、そのせいで家賃を払えず強制的に引っ越すことになり損害を被ったとしても銀行は賠償金を払わなくても良い契約書になっているんだそうです。
じゃ〜一体銀行はいつ責任を取るの?
銀行側は
- 銀行の従業員による不正行為
- 擬製されたクレジットカードでの不正行為
などの場合は責任を取るそうです。
「カード自体そしてカードの個人情報を守る義務は消費者にもある」と銀行側は言っています。
さいごに
この記事を読んでムカつきました。
もちろん個人情報を守る義務は消費者にもあるのは理解出来ます。
だったら、一方的な合意書を強制すな💢
もっと消費者を考慮した内容の合意書にもしろ!
こりゃ、ちゃんと政府が法律を整備するか、第三者のエンティティーが入って傲慢な銀行の行為を制圧する役割を果たせるような環境を作らないと消費者は泣き寝入りするしか術がないじゃないですか。
銀行は消費者のクレジットスコアに大きな影響力を持っていて、自宅のローンだの個人のローンだのを取扱っているだけに銀行から突き放されたくないのが消費者のマインドです。
それを利用した悪質な合意書!
もっと良心的でアットホームにも感じたアメリカ時代の小さな地方銀行を懐かしく感じます。
コメント