Twitterでちょっと気になるニュースを目にかけました。
Quebec media pen letter denouncing criminal trial held in secret, kept off docket
ケベックメディアが秘密裏に行われた刑事裁判をのペンレターで非難。ドケット(裁判を待つ訴訟事件のリスト)からも外す。
https://montreal.ctvnews.ca/quebec-media-pen-letter-denouncing-criminal-trial-held-in-secret-kept-off-docket-1.5841013
裁判が秘密で行われたっていうのです。
そして、その裁判自体が無かったかのように、訴訟リストにも登録されていなかったんです。
まさに、『Shadow Trial (影の裁判)』じゃ無いですか・・・
この秘密に行われた裁判が明るみに出た原因は、この影の裁判で有罪とされた警察のインフォーマント1が判決を不服とし上訴したから。
控訴裁判所は、今年2月に下級裁判所の判決をひっくり返す判決を下し、その判決内容には多くが黒く消されてはいても訴訟過程を激しく批判する内容だったそうです。
メディアもこの判決文を入手して報道し始めたところです。
この国における公開裁判の原則の重要性を無視する事はできない。
この控訴裁判所の裁判官3名は声を揃えて発表しています。
The court is of the opinion that if trials must protect certain information disclosed therein, a procedure as secret as the present one is absolutely contrary to modern criminal law and to the respect of the constitutional rights not only of the accused, but also of the media, and it is equally incompatible with the values of a liberal democracy.
裁判所の意見:特定の情報を保護しなければならない裁判だとしたら、今回のような全過程を秘密にする手続きは、現代の刑法に完全に反るだけでなく、被告人そしてメディアの憲法上の権利の尊重にも反すると考える。 そして同時にそれは自由民主主義の価値観とも相容れない。
人が人を裁く場所が裁判所。
人がその裁判所の判断を信頼出来るのは、裁判が公開されているからだともこの裁判所の意見として記されています。
もちろん、人命に関わるような内容で情報公開をしないべきと判断される事例があるのも事実ですが、そうでない限りは公開裁判の原則は厳守されるべきだと括られています。
ここでちょっと疑問が・・・。
ロシアや中国でも裁判は公開されている場合が多いのでは・・・?
よく分からないので深くは掘り下げることが出来ませんが、裁判が公開されているからと言って裁判所やその判決を信頼出来るとは限らないのですが・・・
でも、言えることは影でどんな裁判がされたのか分からないよりかはマシだと言うこと。
最近の北米では、裁判官や最高裁判所までが各自の政治の派閥や支持する政党に影響された判決を導いていると世論がうるさい中です。
法律の下で人が人を裁く。
その法律を読解して裁く人たちの政治的信念で異なった判決を導くことになるのも現実。
民主主義ってやっぱりそう言った一面があること忘れてはいけないですよね。
民主主義は最悪の政治制度である。
ウィンストン・チャーチル 1947年
だからこそ、少しでも良くしようと民主の意で改善していくのも民主主義じゃないかなぁ。
そうあって欲しいと願うのでした。
- 囮捜査の一員となって警察に情報を提供する人 ↩︎
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